
努力より“つながり”が選ばれることに
違和感を抱いたことはありますか?
心がざわついたある出来事をきっかけに
私は“フェアネス”について深く考えました。
セラピーにも通じる「見えない力の構造」について
今日は少し書いてみたいと思います。
【vol.2163】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
今、Netflixでハマっている番組が
『アメリカズ・スウィートハート:
ダラス・カウボーイズ・チアリーダーズ』
というドキュメンタリー。
華やかに見えて
実は過酷な世界
現在配信中のシーズン2ですが
私は、シーズン1から
すっかり虜になっています。
チアリーダーというと
華やかな印象がありますが
実際は、相当なハードな世界。
そんな中で奮闘する女性たちの
情熱と苦悩、そして成長が
リアルに描かれている番組です。
そんな番組に励まされたのは
ちょうど私自身に
落ち込む出来事があったから。
というのも
ある人選の場面で、実力とは無関係な
「縁故」が優先されるという場面を
目の当たりにしてしまったのです。
もちろん、世の中には
そういうことは多々ありますよね。
でも、がんばって積み重ねてきたものが
無視されたように感じた瞬間は、
相当、こたえました。
番組の中で印象的だったのは
DCC(ダラス・カウボーイズ・チア)の
元メンバーで
現在は
振付アシスタント務める女性の娘が
候補生として合宿に参加しているのですが
審査にかかわるディレクターのこの2人は
こんなことを言うんですよね(含む意訳)。
「母親としての気持ちはわかる。
でも他の候補生にフェアであるためにも
実力を見て判断しなければならない。
もしかすると(母親と私たちの)関係は
一時的にギクシャクするかもしれないけど…」
その
“わかる”という共感と
“それでもフェアであること”を
両立させようとする誠実さに
ハッとさせられました。
日本社会では
こうした感覚が極めて希薄ですよね?
とくに政治の世界では顕著で
閣僚の人選も“仲良しグループ”で
構成されるような場面が目立ちます。
確かに、気心が知れた人と組むほうが
物事はスムーズに運ぶのかも知れません。
でも、そうした内輪だけで物事を進める組織は
公平性や透明性を欠き、どこか脆いものです。
セラピーの世界でも問われる
“力”のあり方。
実は、これは、セラピーの世界でも
同じことが言えるんですよね。
セラピストとクライエント、
あるいはトレーナーと研修生。
そこには常に
力の非対称性があるものです。
弱い立場の人ほど
違和感を抱いても声を上げにくい。
「空気を壊したくない」
「こんなこと言っていいのかな」
そんなふうに自分の感覚を
抑え込んでしまうことも
決して、少なくはありません。
だからこそ、力のある側──
発言力や決定権を持つ側が
自分の“特権性”を意識しながら
関係性において
フェアであろうとすることが
問われるのだと思うのです。
これは、私自身がセラピストとして
日々の臨床の中で
何度も自分に問い直していることでもあります。
そして、もしあなたが今、
誰かとの関係の中で言葉にしづらい違和感や、
ひとりでは抱えきれない思いを感じているなら──
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