経営に“感情”という羅針盤を

経営に感情は必要ない——

そう思われがちですが、本当にそうでしょうか？

 

 

 

塩田元規さんの『ハートドリブン』は

感情こそが経営の羅針盤になり得ることを

教えてくれる一冊です。

 

 

 

セラピストとして

日々“感情と向き合う”私が

この本に強く共感した理由を綴ってみました。

 

 

 

【vol.2122】

 

 

こんにちは！

カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。

 

 

 

今日は所属する経営者団体の

勉強会に参加してきました。

 

 

 

今日の勉強会は

「経営に役立つとっておきの一冊」

をテーマに

 

 

経営に実際に役に立った本や

感銘を受けた本、

精神的な支えになった一冊を

ジャンルを問わず持ち寄って紹介し合う

 

 

…という企画でした。

 

 

 

 

 

こういう機会って

本当に面白いものですよね。

 

 

 

自分では決して手に取らないような

興味深い本を紹介してもらえて

さっそく読んでみたい！と思える本にも

出会うことができました。

 

 

 

そんな勉強会で私が紹介した本は

塩田元規著の『ハートドリブン』。

 

 

 

 

 

2019年に出版された

こちらの本を読んだのは

コロナ禍に突入しばかりの

2020年の春のこと。

 

 

 

「なんとなく面白そう」と

手に取った一冊でしたが

 

 

私が実践しているセラピーと

共通する点がとても多く、

読んでいるそばから共感の嵐だったのを

覚えています。

 

 

 

今回の勉強会に先立って

再度、この本を読み返しても

やっぱり共感しかなくて

 

 

改めて

経営者や組織のリーダーに

全力でオススメしたい一冊だと

思いました。

 

 

 

たとえば

こんな一節があるんですよね。

 

 

僕たちは大人になるにつれて、思考に支配されがちになる。思考自体はすごいパワーを持ったものだ。でも、大人の世界では、思考だけを大切にして、感情は切り捨てられる。感情はコントロールして、抑えるものだと教えられる。なぜなら、ビジネスや、大人の世界では、感情は“無駄なもの”だとされてきたからだ。…（中略）… 志とは“心指し”だ。心が指し示してる方向のことだ。ワクワクといった感情を丁寧に見れば、心は自分の進むべき道を教えてくれる。（p.63）

 

 

 

これって、まさに、

私が専門としているAEDP®︎の

中核的な考え方と重なる部分。

 

 

 

AEDPでは

感情は私たちの進むべき道の教えてくれる

「コンパス」だとされています。

 

 

 

 

 

思考に頼りっきりになってしまって

感情を切り捨て、抑えている限り

自分の進むべき方向性が見えてこないのは

無理もないこと。

 

 

 

悲しみや怒り、喜び、恐れー

それらの感情を丁寧に感じていくことで

私たちははじめて

 

 

“自分がどこに向かいたいのか？”

という深い方向性が浮かび上がってくる。

 

 

 

「感情を道しるべにする」ことの大切さを

塩田さんは経営者としての立場から語っていますが

 

 

これは経営者に限らず、どんな人にも共通する

自分らしい生き方の本質だと思います。

 

 

 

そして、もうひとつ心に残ったのが

塩田さんのこんな言葉。

 

 

 

リーダーが無理をしている組織は、メンバーも無理をする。
リーダーが自分の感情を隠していたら、メンバーも感情を隠す。

リーダーが安心・安全を感じていなかったら、メンバーも安心・安全を感じない。

 

強くあろうとすることと、弱みを見せないことは違う。
（p. 207）

 

 

 

これってまさに、

心理的安全性の土台となる

考え方なんですよね！

 

 

経営者自身が

自分の感情にオープンになることは

組織の健やかさや創造性を引き出す上で

不可欠だと感じます。

 

 

 

 

 

実際、

NYのマンハッタンで開業している

友人のベテランセラピストは

 

 

 

 

 

と言っていました。

 

 

 

そういった意味でも

経営者や組織のトップが

 

 

鍵をかけていた

自分自身の感情の扉を

自ら開けていくことは

 

 

経営のためだけでなく

自分らしく生きていくためにも

大切なプロセスだと思っています。

 

 

 

感情に焦点を当てるセラピーを実践する

セラピストのもとで

経営に“感情”と羅針盤を取り入れて

 

 

ビジネスも自分自身も

新しいステージへと

引き上げていきませんか？