自己肯定感を高めて人生を前向きに!
最先端の心理療法であなたをサポート

アジア特有の“親の期待と罪悪感”|「育ててあげたんだから問題」の背景

親子

LINEで送る
Pocket

アジアの親子関係ではよくある
「育てた恩」問題。

 

 

 

なぜこの言葉が

私たちを苦しくさせるのか

背景にある心理と価値観を

見ていきたいと思います。

 

 

 

【vol.2316】

 

 

 

こんにちは!
カウンセリングオフィス

プログレスむかいゆかです。

 

 

 

「育ててあげたんだから、老後は頼むよ」
—その違和感の正体

 

 

 

「ここまで育ててあげたんだから」
「教育にこれだけお金をかけたんだから」

 

 

 

そして最後に、
「だから老後はよろしくね」
というメッセージ。

 

 

 

 

 

 

最近、アメリカに住む

アジア系の人たちや

台湾に住む人たちと話していて

 

 

どこで生きていようと

親がこういったセリフを

子どもに突きつけることは

 

 

アジア系の親子関係では

決して珍しくないということが

わかりました。

 

 

 

聞くたびに

胸がザワッとしますよね。

 

 

 

こういったセリフの背景には
“子どもの成功=親の成果”という

文化的な前提があるように思います。

 

 

 

親のアイデンティティと

子どもの学歴やキャリアが

強く結びついてしまうため

 

 

教育への支出が

「親としての努力の証」

になりやすい。

 

 

 

 

 

 

だから

「私たちはこんなに頑張ったんだから
 あなたもしっかり返してね」
という“暗黙の取引”が生まれてしまう。

 

 

 

これが多くの人が経験したことがある

胸のザワつきの正体のように思います。

 

 

 

助け合いの価値観が
いつしか“脅し”に変わるとき

 

 

 

もともと昔の社会では

家族がお互いを支え合うことが

生活の基本でした。

 

 

 

社会保障が十分ではなかったため

親の老後を子どもが支えるのは

現実的な仕組みでもあったのです。

 

 

 

ところが現代では

その価値観が

「返済」「義務」「脅し」へと

形を変えることがあります。

 

 

 

その言葉の裏側にあるのは
親自身の不安や孤独、

そして「見捨てられたくない」という恐れ。

 

 

 

本来は

「頼りにしているよ」

と言いたいだけなのに

 

 

それがうまく表現できず
“教育投資”という形で

恩を強調してしまう—

 

 

 

 

 

 

そんな心理的メカニズムが

働いているように思います。

 

 

 

境界線を引くことは
親を見捨てることではない

 

 

 

子どもを育てるのは、親の“責任”。

 

 

 

そして

老後を支えるかどうかは

子どもの“選択”。

 

 

 

この二つを混同してしまうと
親子関係は途端に苦しくなります。

 

 

 

大切なのは、
「罪悪感ではなく、自分の意思で関わる」
という姿勢。

 

 

 

また、親子の間で

境界線を持つことも

決して、冷たさではありません。

 

 

 

 

 

 

むしろ

大人同士として

健全につながるための土台です。

 

 

 

「親を助けたい」と思えるときは
取引でも義務でもなく

 

 

関係の中にある

“自然なあたたかさ”から

生まれるものなのです。

 

 

 

教育は本来

回収を前提とした“投資”ではなく
その子が伸びていくための

“贈り物”のはず。

 

 

 

でも、その贈り物がいつしか

「返済しなければならない義務」

のように扱われてしまうと

 

 

そこにはどうしても

痛みや葛藤が生まれてしまいます。

 

 

 

親との関係の中で
そういった痛みや重さに

疲れを感じているなら

 

 

私と一緒に

心を整理してみることで

少し肩の荷を下ろしてみませんか?

 

 

 

ひとりで頑張らずに
私にお手伝いさせてください。

 

 

LINEで送る
Pocket

お問い合わせ

住所 〒060-0042
札幌市中央区大通西1丁目14-2
桂和大通ビル50 9F
マップを見る
営業時間 【火~金】13:00~20:15
【土】10:00~17:00
定休日 日・祝日・月

           

女性公認心理師
臨床心理士

                               
名前向  裕加
住まい北海道