AIがあらゆる分野に広がる時代。
それでも
人の心を支える仕事には
テクノロジーでは生み出せない
温度があります。
【vol.2302】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
フューチャリスト(未来予測士)を名乗る
友村晋さんをご紹介させてもらいました。
友村さんはAIに詳しい方で
私の毎日ブログの師匠・板坂裕治郎さんの
YouTubeチャンネルに
数年前に登場していたと知って
早速、昨日、観てみました。
それがコチラ⬇︎
友村さん曰く
誰がやっても結果は一緒という仕事は
AIに取って代わられるだろうとのことですが
その対局にある仕事として
友村さんが真っ先に例に挙げたのが…
なんと
心理カウンセラー、
つまり、私たち
セラピストだったんですよね!

最近、生成AIに相談をする…
という人が増えている中、
ちょっと希望が見えた気がしました。
(まあ、でも、この動画は数年前だったので
そのときから、また状況が変わっているとは
思いますが…汗)
動画を観おわってから
ふと
「AIにはできなくて、
生身のセラピストにしか
できないことって何だろう?」
という問いが生まれました。
確かに、AIはとても賢くなりました。
相談内容を要約したり
適切な助言を提案したり―
そうした“情報処理”の面では
人間を上回る部分もあると思います。
でも、セラピーという営みの本質は
「データ」(情報)ではなく「関係性」にあり
その関係性の中で起きる
“生きた体験”こそが変容を生むもの。

それは、AIには
なかなか再現できないものなのです。
セラピストは
クライエントの涙に胸が熱くなったり
沈黙の中で一緒に呼吸を感じたりします。
この身体の共鳴
(=右脳レベルでの情緒的コミュニケーション)
― right brain to right brain communication ―は
言葉を超えたレベルで
「あなたとつながっている」
という安心感を伝えるものです。

こうした双方のやり取りの中で生まれる
安心感というものは
クライエントの変容を支える
大切な土台ですが
AIが“感じる身体”を
持つことができない以上
この安心感を生み出すこともできません。
セラピーの場は
台本のない即興劇のようなもの。
その瞬間の表情や
声のトーンなどを瞬時に感じ取りながら
セラピストは柔軟に応答を変えていきます。
そこに生まれる
微細な調整(attunement)が
信頼を育て、変化を導いていくのです。

これもAIにはないものですよね。
クライエントが
「この人になら話してもいい」
と感じるとき
そこには
セラピスト自身が生きてきた
痛みや葛藤の経験が滲んでいることが
多いように感じます。
それは“完璧さ”ではなく
“人としての深み”がもたらす安心感。
AIには持ちえない
「物語のある存在」だからこそ
そこには信頼が生まれるのです。
セラピストが
自分の弱さや迷いをも受け入れて
生きている姿は
クライエントにとっての
“希望のロールモデル”になり得ます。

「完璧じゃなくてもいい」
「そんな風に感じていい」―
それを
“身をもって伝えられる”のは
生身の人間だけなのです。
AIがどれほど進化しても
人の心を癒す力の根源は
“人と人との出会い”の中にあります。
セラピーは
感情の言語化だけでなく、
共に感じ、共に生きる体験。

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