
「正直に伝えること」って
信頼関係を深める力があると思うんです。
セラピーでも、日常でも——。
【vol.2204】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
今週の月曜日の夜、
2週間に1度の
スーパーヴィジョンがありました。
前回のスーパーヴィジョンのセッションで
スーパーヴァイザー(指導者)のBenから
マイクロアナリシスのトランスクリプト、
(セッションの逐語の詳細分析の記録)
1週間前に送ってくれたら見ておくよ。
そうしたら
次のセッションで一緒に見ていけて
時間の節約にもなるからね。
と言われていたので、
私はちゃんと締切を守って、
1週間前にトランスクリプトを送りました。
そして迎えたスーパーヴィジョンの当日。
Benが開口一番こう言いました。
good newsは
「週末、とても素敵な時間を過ごせた」
ということ。
そしてbad newsは
「その週末が素敵すぎて、
君のトランスクリプトを
読む時間が取れなかった」
ということでした(笑)。
不思議と、私はまったく腹も立たず、
むしろ「しゃーないよねぇ」と思えて
思わず笑ってしまいました。
まあ、個人的な経験からも
短い夏、天気の良い週末を
楽しく過ごしたくなる気持ちって
よく分かるから…。
でもそれ以上に
私が素敵だなと思ったのは——
Benが一切
“言い訳をしなかった”ということ。
「急な仕事が入って…」とか
「バタバタしていて…」みたいな
適当な理由をつけようと思えば
いくらでもできたはずだと思うんですよ。
でも、彼はそうしなかった。
「楽しかったから、読めなかった」と
まっすぐに伝えてくれた。
その正直さに
むしろ信頼が深まったように感じましたし
だからこそ
「しゃーないか」と素直に思えたのかと。
セラピーでも
同じようなことがあります。
クライエントにとって安心できるのは
完璧なセラピストではなく、
きちんと向き合って、誠実にいてくれる相手。
完璧じゃないことは
大した問題ではありません。
大事なのは、誠実であること。
正直であること。
そして、自分の言葉でちゃんと伝えること。
そういう姿勢に触れたとき、
私たちは相手に対して
自然と心を開いていけるのかもしれません。
Benが正直に伝えてくれたことに
私はちょっと感動しました。
セラピーも人生も
人と人との関係でできています。
うまくいかないことがあったとき、
そこにどんなふうに向き合うのか——
その在り方こそが関係を育てていくのだと、
あらためて感じた出来事でした。
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