
料理研究家・土井善晴さんが語る
“ええかげん”という生き方の美学。
それは、セラピーの本質にも
つながっていると感じました。
【vol.2180】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
昨日、放送された
NHKの『クローズアップ現代』が
料理だけじゃなく
「生き方」についても
深く考えさせられる回で
めちゃくちゃ良かったんです!
「料理は”ええかげん”でいいんです」
料理研究家の土井善晴さんが自身のアトリエで存分に語ってくれました
せわしない時代を生きる人々に伝えたい“ええかげん”の精神とは?
“ええかげん”な味噌汁作りに桑子アナが挑戦!
放送&配信は8日(火)よる7時半https://t.co/GfwkEYGdk6 pic.twitter.com/NI8w32IEJH— NHKクローズアップ現代 公式 (@nhk_kurogen) July 6, 2025
「レシピ通り」じゃなくていい
— 五感と感性で向き合う時間
土井善晴さんは料理研究家ですが
彼の料理に対する哲学は
料理のみに限定されるものではなく
私たちの人生哲学全般に
通ずるものがあると感じました。
その哲学とは
“ええかげん”の精神。
土井さんは
こんなことをおっしゃっていました。
何か(レシピ)に頼ることに慣れすぎて
自分の感情とか自分でやるという勘とかを
鈍らしてきた、犠牲にしてきたかも
しれませんよね
その言葉に
思わず深くうなずいてしまいました。
“ええかげん”を見つけるというのは
自分の五感や感性を信じて
目の前の「今」と丁寧に向き合うこと。
例えば、番組の中では
茄子の焼き加減の音に耳を済ませたりして
このくらいかな?と
火加減や焼き時間を判断したりして
自分なりの“ちょうどよさ”を
見つけていっていました。
“ちょうどよさ”は自分の中にある
— セラピーにおける“今ここ”の感覚
これって、まさに
セラピーでも同じなんですよ!
「こうすべき」「こうあるべき」という
“レシピ”を一旦脇に置いて
今この瞬間に湧き上がる感情や身体感覚に
そっと耳を済ませていく。
それは
今の自分自身を信じるという
姿勢でもあります。
整えるより、まっすぐ差し出す
— 民藝と家庭料理とセラピー
土井さんが影響を受けた民藝や
家庭料理の魅力の共通項は
“作為を手放す”ということ。
美しさや美味しさを狙いすぎず
ただ真摯に作り、心を込めて差し出す。
セラピーも同じで
何か「整った自分」を差し出す必要はなく
私にとっても
そして、クライエントのあなたにとっても
“そのままのあなた”と出会えることが
何よりも尊いことなのです。
私たちは「早く」「効率よく」に
慣れすぎてしまっていて
なんでも結果を急ぎがち。
でも、土井さんは言います。
弱火で焼いた目玉焼は
白身がフワーっとなって
出来上がりが全然違う!
人の変化もまた、然り。
すぐに答えを出そうとせず
弱火でじっくりと、
自分をやさしく温めてあげると—
目玉焼きのように
その人らしさやポテンシャルが
自然と立ち上がってくるのです。
“ええかげん”で生きることは
自分の感性を取り戻し、自分の歩幅で、
人生を味わい直していくこと。
セラピーも、そんな場所でありたいと
この番組を観て、改めて思いました。
土井さんの「ええかげん論」、
ちょっと勉強してみようかな?
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