
“よくなってほしい”という思いと
“嫌がることはしたくない”という葛藤。
猫の看病は
まるで人との関係にも通じるような
繊細さを含んでいます。
今回は
愛猫リオとのやりとりから
感じたことを綴ってみました。
【vol.2166】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
くしゃみが止まらないリオと
サロマ行きの中止
数日前、我が家の愛猫リオが
エアコンで夏風邪を引いたかも?
というブログ記事を書きましたが
その後も
くしゃみは改善するどころか
悪化する一方。
この週末は、例年この時期に
サロマ湖周辺で開催される100kmマラソンに
パートナーが参加するため
私も応援に行く予定でした。
留守中はシッターさんに
お願いする手はずでしたが
リオの様子があまりにも心配で
月曜日に病院へ連れていったところ…
上部気道炎による40℃超えの高熱が判明!
最低でも
1日2回の投薬治療が必要とのことで
すぐにサロマ行きは取りやめました。
薬を飲んでくれない…
投薬の壁にぶつかる
問題は、その投薬治療。
猫に薬を飲ませるのって
本当に難しいんです。
先代の猫・ミスティは
薬を口に含んだまま私の見ていないところで
ペッと吐き出していたほど…。
その記憶がある私は
「どうしよう…」と狼狽えるばかりでした。
投薬を始めたばかりのころは
MediBallや投薬用のちゅ〜るを使って
なんとか飲ませることができていました。
(充実してる投薬補助おやつ!)
でも、今朝のことです。
MediBallごと口にいれた薬が
うまく飲み込めなかったのか
途中で出てきてしまって
そのときに薬の苦味を
味わってしまったようなんですよね。
それが、よほど嫌だったのでしょう。
帰宅して夜の分の薬を
飲ませようとしたときには
MediBallもダメ、ちゅ〜るもダメ。
全く受けつけてくれなくなってしまいました。
どうしたらいいのか分からず
平日は地方で勤務しているパートナーに電話して
事情を話したところ、こう言われました。
「やれるだけのことをやって
できなかったら
仕方がないよね」
その言葉に、フッと肩の力が抜けました。
無理やりはしない。
寄り添うケアという選択
私、絶対に薬を飲ませなきゃ!って
無意識のうちに思い詰めていたんですよね。
「それが飼い主としての責任だろう!」…と。
でも、リオが嫌がることを
無理やりすることはできません。
彼の体調が改善してほしいのは
もちろんだけれども
“治す”ことだけが幸せじゃない…と
改めて思ったのです。
ベストは尽くすけれど
結果は握りしめない
大切なことは
ベストは尽くすけれども
結果までをも
自分がコントロールできるわけではない
…ということ。
それは、セラピーにも
どこか通じる考え方かもしれません。
最善を尽くす。
でも、最終的にどうなるかは、
自分の「がんばり」だけでは決まらない。
そんなことを
リオとのやりとりの中で
思い出させてもらいました。
幸いなことに
リオはいまだにくしゃみはするものの
その頻度は格段に減ってきました。
一昨日、昨日と比べると
今日はぐったりする様子もなく
自宅の中をウロウロと動き回ったり
うっかり入ってきた小さな虫を
追いか回したり…と
元気な姿が戻りつつあります。
もちろん、まだ安心はできないけれど、
こうして回復に向かっている姿を見られるのは
飼い主としては、本当に嬉しいことです。
リオのことを通して感じたのは
「よくなってほしい」という願いと
「無理やりはできない」という限界のあいだで
どう在り続けるかということ。
セラピーでも同じように
変化を願う気持ちは大切だけれど
相手のタイミングや状態に寄り添うことのほうが
もっと大切だと感じています。
できることを、できる範囲で。
それを続けていくことが
ほんとうの“力”なのかもしれません。
だからこそ、もしあなたが今
「どうしたらいいか分からない」と
感じているのなら
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