
【vol.2053】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
母が他界して早3ヶ月。
ついこの前の週末に
久しぶりにお会いした
高校の1年上の先輩に
「どう、大丈夫?」と訊かれて
「へ?何がですか?」と
間の抜けた反応をしてしまいました。
「お母さんのことだよ!
ちょっとは落ち着いた?」
と言われて
先輩の「大丈夫?」の真意に
はじめて気づいたという
自分の鈍感っぷりに
ちょっぴり恥ずかしくなりました(苦笑)。
あえて「鈍感」という言葉で
表現しましたが
先輩の「大丈夫?」という言葉に
直ぐに反応できなかったのは
決して
母のことを忘れていたわけでもなく
「母の死」に対する
私の心の整理はつけられていて
既に過去のものになっているからこそ
「大丈夫?」という言葉だけでは
ピンとこなかったんだと思います。
母が亡くなったばかりの頃に
意識したことがあります。
それは
「母がいなくなって
悲しくなるのは当然のことだ」
と自分の感情を認めて
その感情の流れを止めることなく
ドップリ浸ること。
メソメソしている自分を
「そんなんじゃダメだ!」
と否定せずに
涙が出てきそうになったら
それを無理矢理止めるのではなく
しっかりと出させてあげよう!
ということは
かなり意識したんですよね。
通しすがりの人には
「変な人」とか「ヤバい人」と
思われていたと思いますが
通勤途中の地下歩行空間で
突然しくしくと
泣き出すこともありましたし
(泣き叫んではいないですけどね…)
夜中に
家族みんなで一緒に行った
コンサートで聴いた曲を聴いていたら
突然、ブワーッと
悲しみが込み上げてきて
自宅であることをいいことに
ワンワンと声を上げて
大声で泣いてみたり…。
押し寄せてくる悲しみの波に
抵抗することなく
自分の身を委ねて
しっかりと十分に味わったら
気づいたときには
その悲しみの波は自然に消えていて
母のことを思い出すたびに
流していた涙も
今では
母のことを思い出しても
出ることはなくなりました。
むしろ
母が生きていた頃よりも
母のことを近くに感じられるという
心地良い感覚が
私の中に生まれたのですから
不思議なものです。
自分自身が抱いた感情を認めて
しっかりと感じきると
たとえそれが
ネガティブに分類される感情でも
自然とポジティブなものへと変換される
…ということは
AEDP®️セラピーの
トレーニングの経験をとおして
理解していたことではありますが
改めて
私自身の個人的な体験を通して
感情の流れを止めずに感じきることが
心の平和を取り戻すために
いかに重要であるかを感じられたことは
私にとっては
貴重な体験だったと感じています。
ただ、私がこうできたのも
感情をプロセスしたらどうなるのか?
ということを
AEDP®︎を学ぶ過程の中で
知っていたからこそのこと。
多くの人にとって
こういった感情のプロセスを
自然にすることができないのは
安全を感じられる場所で
感情をプロセスした経験がない
…ということに起因しています。
無理矢理に感情を押さえ込むと
そのエネルギーは行き場を失って
身体の中に停滞するが故に
それが情緒的な不安定さとして
表面化することもありますが
どういった感情も批判したり
変えようとしたりせずに
安全な場で
十分に感じきることができると
感情の波は自然と静まっていき
心に落ち着きが戻ってくるものです。
セラピー/カウンセリングとは
安全に感情をプロセスするのを促して
内なる平和を取り戻すのを
サポートする場でもあります。
悲しみも、怒りも、喜びも…
どんな感情であれ
それを十分に感じきることで
心は新たなバランスを見出していくもの。
内なる平和を取り戻すために
感情を抑え込むのではなく
その道のプロがつくり出す
安全を感じられる環境下で
しっかり、そして、じっくりと
私と一緒に最後まで
感情を味わい尽くしてみませんか?
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