【vol.1963】
こんにちは!
カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。
時間は過ぎるのは早いもので
本日、亡き母の初七日の法要を
ごくごく身内だけで済ませました。
16歳の頃から
家族と離れて暮らしていて
若い頃から
年単位で家族に会わないこともあったので
母がいなくなっても
今までとはそう変わらない…と
高を括っていましたが
それは完全なる私の傲りでした。
誰かと一緒にいるときは大丈夫なのですが
ひとりでいるとふとしたときに
一気に悲しさや寂しさが込み上げてきて
涙が止まらなくなってしまうんですよね。
そんな風に
私が涙を流していると
亡くなった母は不機嫌そうな顔をして
「メソメソ泣いたところで
何も変わんないんだから
泣くのはやめなさい!」
…と言って
よく私を窘めていたことが
思い出されました。
たとえ涙を流しても
何かが変わることはない
…という点において
私の母が言っていたことには
一理あります。
でも
何かを変えようと思って
涙を流しているわけではないのも事実で
理屈抜きに身体がそうしたいから
涙を流しているだけで
泣くことに理由なんて要らないんですよね。
悲しさや寂しさといった
感情を感じたときに
涙が出る…というのは
感情という意味の
“emotion”という英語の語源である
ラテン語の“emovere”が
「外へ動かす」と意味するように
まさに
内で湧きあがったエネルギーが
外へ動かされて生じた自然な身体現象で
人間として
ごくごく自然な営みなんですよね。
むしろ
亡き母がかつて私に
「泣くのをやめなさい!」と言って
そのエネルギーの流れを
止めるように仕向けていたのが
自然の摂理に反した不自然なこと。
そんな風に止められてしまっていたから
悲しみや寂しさといった感情のプロセスが
最後まで完了することなく
エネルギーが中途半端なまま
身体の中に残されてしまって
逆にそれがいつまでも私を
メソメソさせてしまっていた
…ということは
感情について深く学んだ今となっては
よく理解できます。
悲しい出来事が降りかかってきたときに
メソメソして涙が出てしてしまうのは
当たり前のこと。
ですから
そういったときにメソメソすることは
決して悪いことではなく
むしろ、私たちが少しでも早く
深い悲しみから抜け出すための
1番の近道だったりします。
逆説的に聞こえるかもしれませんが
1分1秒でも早く
悲しみから抜け出したいなら
悲しみに
どっぷり浸ることが1番の近道!
中森明菜の名曲
『難破船』の歌詞じゃないけれど
どっぷりと悲しみに浸って
泣きたいだけ泣いたら
違う景色が見えてくるかも知れない
…というのは
あながち間違いではないと思うので
成り行きに任せて心ゆくまで
涙を流してみるつもりです。
あの世から
「メソメソするんじゃない!」
と叫ぶ母の声が聞こえてきそうな
気もしなくもありませんが
私は
「メソメソ万歳!」という
姿勢を貫こうと思います。
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