阿部詩選手の大号泣に思うこと

【vol.1841】

 

 

こんにちは！

カウンセリングオフィス
プログレスのむかいゆかです。

 

 

 

もともとオリンピックには

関心のなかった私ですが

 

 

パリオリンピックが

実際にはじまってみたら

 

 

競技そのものの行方よりも

それを取り巻く状況について

いろいろと考えさせられるな

 

 

…と思っています。

 

 

 

例えば

女子ボクシングの

アルジェリアの選手をめぐる

ジェンダーの問題とか

 

 

 

 

トライアスロンの競技で

セーヌ川を泳いだアスリートたちが

次々に嘔吐をした問題とか…。

 

 

 

 

 

日本に関連した話でいうと

柔道の阿部詩選手が負けて

大号泣して泣き崩れたことに対して

 

 

「みっともない」「情けない」

 

 

といった誹謗中傷が

相次いだそうですね。

 

 

 

 

 

感情にフォーカスを当てた

セラピーをしている私としては

 

 

この日のために

必死に練習してきた彼女が

試合に負けて

 

 

「悔しかった」「悲しかった」

 

 

といった感情が

心の中に湧き上がってきたのは

極々自然なことだと思いますし

 

 

 

 

そういった感情を押し殺すのではなく

あの瞬間に感じていた

ありのままの感情を表現したのは

勇気の要ることだったと思うと同時に

 

 

「それでイイんだよ！

泣きたいだけ泣いたらイイ」

 

 

…としっかりと

肯定してあげたいと思いました。

 

 

 

だって

これだけ多くの人の前で

究極的な自身のもろさを露呈することは

かなりのリスクテーキングですからね。

 

 

 

なので

普段は彼の言動に

あまり共感できない私（苦笑）ですが

 

 

この記事に書かれている

⬇︎

 

 

 

 

という箇所をはじめとする

彼のコメントには

全面的に共感させられました。

 

 

 

阿部選手が

これだけの声を上げて

大泣きする背景には

 

 

それなりの理由が

必ずあるはずなんですよね。

 

 

 

それを知らずして

「大泣きする」彼女だけを見て

 

 

一方的に

「みっともない」「情けない」

とジャッジするのは簡単。

 

 

 

だって

口では何とでも言えますから！

 

 

 

 

 

必要なことは

彼女の大号泣までに至った経緯を

しっかりと理解して

 

 

もし

「自分がその人の立場なら

　果たしてどうだっただろうか？」

という想像を働かせること。

 

 

 

そして

オリンピック会場で

彼女の涙をウェルカムした

多くの観客者たちのように

 

 

コンパッションの気持ちを

彼女に向けること。

 

 

 

そうすれば

むやみやたらに

誹謗中傷する必要はなくなります。

 

 

 

むしろ

彼女のように

率直に感情を表現する人に対して

 

 

誹謗中傷とまではいかずとも

物申さずにはいられない！という衝動に

突き動かされるようでしたら

 

 

あなた自身が

感情を押し殺してしまって

率直に感情を表現できないから

 

 

率直に感情を表現する人に対して

過剰反応して／攻撃的になってしまう

 

 

つまり

プロセスし切れていない感情が

まだ心の中に潜んでいて

それが無意識のうちに疼き出している

 

 

…という可能性大です。

 

 

 

となると

自身が未だに抱えている

未完了の感情をプロセスし切るのが

最優先事項になります。

 

 

 

そうすることで

平穏な日々を送るために必要な

心の調整力を

私と一緒に育てていきませんか？